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レンタル用大型気化式冷風機を比較!サイズや風量で最適なものを選ぼう

大型気化式冷風機の方が、エアコンよりも電気代が安くなっています。ランニングコストを抑えるために、倉庫・工場・学校の体育館など、大きな施設に導入される事例が増えています。ここでは、熱中症対策としてレンタルを検討している人のために、「各メーカーの大型気化式冷風機のスペック」を比較しているので、ぜひ参考にしてください。

1.ストロングクール(サイシュウテクノ)

「ストロングクール」は、サイシュウテクノの主力商品です。水の蒸発時に得られる気化熱を活用して、冷風に作り変えます。生み出した冷風は、大型ファンにより室内の広範囲にわたって届きます。ここでは、ストロングクールの特徴・スペックについて紹介していきます。

1-1.ストロングクールは設置が簡単

ストロングクールは、キャスター付きで設置や移動が楽々です。一度設置した場所から簡単に動かせるので、作業場所が頻繁に変わる工場・倉庫でも大活躍します。密閉性が低くて冷却しにくい場所、イベント会場や工場で使うのに適しています。水蒸気を活用した冷却法なので、密閉性が低くて換気ができる場所で扱うと、かえって結露が溜まりにくくて良いでしょう。実際に体育館の暑さ対策として、千葉県市川市の小中学校56校と、公民館6施設に導入された実績があります。教育施設用特別仕様は、吹出口の指詰め防止が施されているほか、ボール衝撃への耐久性を高めてあるので、部活動や体育で使うときにも便利です。

ストロングクールは、100Vの電源と水があれば、直ぐにどこでも使用できます。設置工事が必要ないので、室内利用ができない期間は発生しません。生産ラインを止めたくない場合や、イベント開催で閉鎖できない場合でも、稼働させたまま導入ができます。また、フロンガスを使用しない冷房法なので、オゾン層に影響を及ぼす心配がないでしょう。エアコンに比べて、消費電力も抑えられるため、CO2の削減に役立ち環境に優しい冷房法です。SDGsの一環として、温暖化対策に取り組む企業は増えています。

1-2.ストロングクールのスペック

ストロングクールは、高さ156cm・幅108cm・奥行き75cmと、1m四方のスペースがあれば設置できます。重量は118kgと結構あるものの、キャスター付きなので、設置場所や運搬には困らないでしょう。タンクの貯水量は145Lと大容量で、1回の給水で約8時間は利用可能です。給水場所が近くにない場合でも、給水後に運搬ができるため女性や学生でも利用しやすいのが特徴です。タンクに貯水するのも良し、給水口にホースをつないで自動給水するのも良しと、柔軟に対応できるので設置場所に融通が利きます。

ストロングクールを稼働させるとき、1時間あたりのランニングコストは50Hzで24円、60Hzで34円となります。エアコンを稼働させる場合は、体育館1カ所につき1時間あたり1,600円前後かかるケースもあるため、エアコンよりも遥かにランニングコストが安いのが魅力です。また、大風量で1分間あたりの風量が230㎥と、冷風が最大20m先まで届きます。室温から-3℃~-8℃の冷風を送れるため、広範囲に涼しい風を行き渡らせて、暑い季節に体感温度を下げるのに役立ちます。

2.ハイパーストロングクール(サイシュウテクノ)

サイシュウテクノが扱う「ハイパーストロングクール」は、セパレートタイプ・コンボタイプがあります。レンタルで提供しているのは、コンボタイプとなります。室外機・室内機がセットになっており、場所を取らずに持ち運べるので人気を集めています。ここでは、ハイパーストロングクールについて解説していきます。ストロングクールより強風を送り出せる大型気化式冷風機なので、1台だけでは室温が下がらない暑い場所や、広々とした場所への設置が向いています。

2-1.室温マイナス13℃の強冷風

ハイパーストロングクールは、室外機・室内機があります。セパレートタイプは、室外機を外に、室内機を床・天井・壁のいずれかに設置します。コンボタイプは、室外機と室内機がキャスター付きの架台にひとまとめに載っているので、作業場所に合わせて運搬が可能です。どちらもスリムなので、場所を取らずに設置ができます。人が作業する場所にピンポイントで冷風を送るため、暑さで作業効率が落ちる心配はなくなります。

ハイパーストロングクールは直接冷風を当てられますが、エアコンは設置場所によって冷風が届きにくいケースがあります。特に、頻繁に人や物が出入りする場所では、空気の入れ替わりが激しいため、エアコンのように全体を冷やす仕様だと対応できない恐れがあるでしょう。導入費・維持費を考えると、作業場所を狙って冷やせるハイパーストロングクールの方が効率は良いといえます。また、お手入れが簡単で、フィルターがないので分解が要らず、水洗いをするだけで済みます。

2-2.ハイパーストロングクールのスペック

ハイパーストロングクールは、コンボタイプが室外機と室内機のセットで、高さ157cm・幅102cm・奥行115cmです。防水加工はされていないので、雨のかからない場所で利用ができます。対して、セパレートタイプは、室内機の高さ79cm・幅99cm・奥行36.2cmで、室外機が高さ135cm・幅102cm・奥行39.6cmになっています。設置場所を移動させないなら、室内機の位置を固定できるタイプも良いでしょう。どちらもコンパクトなサイズで、電源は三相200Vを要します。最大運転電流は19.5Aですが、1台を稼働させるのに30A以上が必要です。電圧と電源がともに基準を満たしていれば、工事の必要はありません。ただし、容量が不足する際は、電気工事が必要となります。

ハイパーストロングクールは、冷房時で室温より-10~-13℃低い冷風を送れます。暖房時は、室温よりも10℃高い温風を送れるため、シーズンを問わず利用できるでしょう。また、室内機は小さいながらもパワフルで、「強」の設定で毎分95㎥の風量があります。直線距離にして、約50m先まで涼しい風を届けることができます。サイシュウテクノはさまざまな施設に導入されてきた実績があるため、用途や要望に合わせて設置型・移動可能型の提案をしてくれるのが特長です。

3.風神MAX(アースブロージャパン)

アースブロージャパンが提供する「風神MAX」について、深掘りしていきます。前世代モデルよりも、機能・出力ともに強化されています。スペックと特徴を紹介していくので、大型気化式冷風機の性能比較に利用してください。

3-1.洗練された独特の風貌が特徴的

風神MAXは、赤いファンと黒い外装の洗練されたデザインが特徴的です。ディフューザーから土台までデザインを統一しているので、無機質な冷風機よりも存在感があります。パッと目を引く華やかな見た目で、イベント会場への設置など、見栄えを重視する場所への設置が向いているでしょう。また、性能面も優れており、吹き出し口のディフューザーと制風板によって、強力な風を送り出すことができます。直径1mブレードに装備された7枚の羽根で、直線的な大風量を実現しています。

風神MAXは、デジタルパネルとリモコンが標準仕様になっています。ランプの点灯で給水状況を判断できるほか、タンク内の水位もチェックできるのが魅力です。スタート・オフタイマーの両方を設定すれば、従業員の作業時間に合わせて室内を冷やせます。ほかにも、UVライトが標準仕様になっており、水を殺菌して雑菌・カビの増殖を防いでくれます。衛生面に気を遣っている場所でも、安心して稼働させられるでしょう。本体はキャスター付きで、設置や移動が簡単にできるうえに、動きを抑えるロック機能も付いています。オプションでフロアロックを付ければ、衝撃で誤って動き出す心配がなくなります。

3-2.風神MAXのスペック

風神MAXのサイズは、高さ200.5cm・幅183.8cm・奥行き110cmです。比較的サイズが大きい部類に入り、重量は170kgあります。狭い場所への設置は不向きで、ある程度広いスペースを必要とします。また、貯水タンクが大容量で265Lある分、満水にすると総重量は435kgになります。500kg前後になると、一人で押して運ぶのは難しいため、給水後の移動は難しいでしょう。設置場所まで同機を移動してから、ホースで給水するのが無難です。重すぎると転倒したときに危ないので、特に学生や不特定多数の人が集まる場所では、ロックをかけてから給水する流れを徹底させましょう。

風神MAXは、使用電圧が三相200V・電流が9.5Aで、消費電力は1500Wです。大きなモーターを積んでいるので、アースブロージャパンが提供するシリーズの中で最も風力が強いのが特徴的です。最大風速は12.9m、風量は1分あたりで約633㎥にもなります。屋内なら50m先まで送風でき、屋外でも30m先まで涼しい風を届けられます。

4.あらし君(ナカトミ)

ナカトミ制の「あらし君」は、倉庫・体育館・ビニールハウスで活用されている大型気化式冷風扇です。コンパクトサイズなので、小規模から中規模までのスペースで稼働させるのに向いています。ここでは、あらし君の特徴・スペックを紹介します。

4-1.オートスイングで広範囲に送風できる

あらし君は、左右60度にオートスイングする機能が搭載されており、広範囲に風を送ることができます。吹き出し方向を上下に変えるときは自動では切り替わらないため、手動で微調整する必要があります。また、加熱保護装置のサーマルプロテクターが付いているので、急激に温度が上昇する場合に備えて、モーターの損傷を防ぐ設定が可能です。熱源が多い場所など、温度の上昇が激しい場所では、保護装置があると安心できるでしょう。本体の設置工事は不要ですが、電源の据付工事は必要となります。プラグに関しては、アースピンを折り畳めるものが採用されているため、2極コンセントにも対応できます。

あらし君は、小型かつキャスター付きなので、女性や学生でも設置場所をスムーズに移動できます。貯水タンクも簡単仕様で、水道に直結し給水できるため、面倒な作業は必要ありません。さらに、同機は気化式なので、気化熱を使って温度を5~8℃下げる効果があるとされています。電気代も1時間あたり50Hzで18.5円、60Hzで24.8円と安く、ランニングコストが抑えられます。

4-2.あらし君のスペック

あらし君のサイズは、高さ164cm・幅112cm・奥行83cmと小型です。重量も約65kgで、大型気化式冷風機の中ではかなり軽めな仕様となっています。コンパクトなので、一般的な住宅にあるのと同じ、100Vの電源で利用できます。50Hzと60Hzに対応で、東日本・西日本のどちらのエリアでも利用可能です。消費電力はそれぞれ50Hzで690W、60Hzで920Wとなっています。また、1分間あたりの風量は、50Hzで315㎥、60Hzで365㎥と、使うエリアで若干の差があります。

あらし君は、100~200平方メートルの広さに対応していて、風量を場所に合わせて3段階に切り替えられます。風量は弱・中・強と好みのものを選べ、最大25m先まで届きます。貯水タンクの容量は90Lと少なめですが、連続で4~5時間は稼働が可能です。1日中フルで稼働させる必要のない施設、体育館や公民館での利用が向いています。

5.ハイランHP36BX(海外メーカー)

海外メーカー制の大型気化式冷風機「ハイラン」は、国内の代理店を通じて、購入・レンタルのどちらも可能です。熱中症対策として、工場や倉庫で使われているほか、屋外でもイベント会場などに活用されています。ここからは、ハイランHP36BXについて、特徴とスペックを紹介していきます。

5-1.風量を50%から100%まで調節可能

ハイランHP36BXは、中国の「Qingdao Yi Gao Air Conditioning Co., Ltd」が製造しています。黒いシンプルなデザインで、どんな場所にも馴染みやすいのが特徴です。キャスター付きなので場所を自由に移動できるうえに、電源コードも4.5mと長めでコンセントから離れた場所にも設置ができます。工事は不要なため、レンタルして短期間だけ利用したいときも便利でしょう。基本的に操作はパネルで行うので、運転・停止方法が分かりやすく、初めてでもスムーズに扱えます。温度重視・風量重視の2つのモードから選択するだけで、快適な室温調整が行えるので便利です。

ハイランHP36BXは、風量が50~100%の間で調整できます。用途に合わせて風量を変えられるので、冷やしすぎる心配がなく、人の体に優しい機器だといえます。また、給水は側面のアダプターにホースを繋いで行うため、近くに給水設備がある場所での利用が向いているでしょう。

5-2.ハイランのスペック

ハイランHP36BXのサイズは、高さ180cm・幅78cm・奥行160cmです。他の大型気化式冷風機に比べると奥行がかなりあるので、ゆとりを持って設置スペースを確保しましょう。設置場所によっては、壁との距離が近すぎたり、動線を塞いだりする恐れもあるため、実際に距離を測ってから導入を決めるのがおすすめです。重量は105kgなので、水を入れない状態であれば、一人でも動かすことができます。

ハイランHP36BXは、単相100Vの一般家庭用の電源に対応しています。また、50Hz・60Hzのどちらでも対応できるため、全国各地どこでも使えるようになっています。消費電力に関しては、ファンモーターが900Wで、ポンプが120Wと省エネ設計です。上記で述べたように風量は50%から細かく調節でき、1分間あたり約358㎥と強めです。貯水タンクの容量は200Lとビックサイズで、通常1日1回の給水で連続稼働ができます。

目的や用途にあわせて最適な大型気化式冷風機を選択しよう!

大型気化式冷風機を選ぶときは、サイズ・電源・消費電力・ランニングコストが重要です。4つのポイントを踏まえたうえで、目的や用途を照らし合わせてみて、熱中症対策に有効なものを選択してみてください。大型施設の循環型空調を検討しているなら、サイシュウテクノが提供する「涼風プラン」を検討してはいかがでしょうか。

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