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工場に換気扇・涼風機を導入したいなら?「涼風プラン」がおすすめ!

Front view of exterior air conditioning system behind metal fence.

熱中症は、梅雨が明ける7月の下旬から、8月中旬にかけて起こるリスクが高まります。暑さ対策として、工場・倉庫を涼しくできる「大型気化式冷風機」の導入が有効です。今回は、大型気化式冷風機と換気扇を組み合わせて快適な室内環境をつくりだす「涼風プラン」について解説していきます。室温が下がらなくて悩んでいる人は、導入を検討してみてください。

1.工場や倉庫の熱中症対策はどうする?

工場や倉庫の熱中症対策は、従業員の健康面への影響を考えると必須要件です。労働契約法第5条においても、「使用者は労働契約に伴い、労働者の生命や身体の安全を確保するために必要な配慮をする」と決められています。また、労働安全衛生規則606条でも、「事業者は暑熱の屋内作業で有害の恐れがあるものは、冷房・通風等の温度調節の措置を講じる」と定められています。夏場に高温になる恐れがある労働環境では、冷房機器を取り入れることが大事です。ここでは、「エアコンで温度調整をするデメリット」、「換気システムのメリット」を紹介していきます。

1-1.エアコンは工場には不向き

工場・倉庫をエアコンのみで全ての冷房を賄うのは、導入や運用のコストが高いため不向きです。というのも、エアコンは室内の広さに合う能力・台数を確保しないといけません。換気がいる工場や倉庫では密閉性が低く、冷房を効かせるには相当の台数が必要です。また、荷物の出し入れでも室内の空気が入れ替わるので、冷房の効き目が薄れます。室内の広さを基準に能力・台数を決めてしまったばかりに、増設のコストが追加でかかるケースもあるのです。

築年数が古い工場の壁は、断熱性能が十分ではないことが多く、外気の影響を大きく受けます。暑い夏では外気温の上昇につれて、天井・壁・室内の温度が高まるのは避けられないでしょう。熱源があればより高温多湿になるので、工場によっては40℃を超えるケースがあります。大きな工場・熱源の多い工場ほど、エアコンの冷房のみに頼るのは現実的ではないといえます。

1-2.気化式冷風機と換気扇の組み合わせがおすすめ

工場・倉庫の温度調節をするには、大型気化式冷風機で冷風を送り、換気扇で溜まった熱を排出するのがおすすめです。気化式冷風機は、水を気体に変える熱を活かして、涼しい風に作り変えます。コンプレッサーを載せていないので電気代が安く、排熱が出ないのが大きな特徴です。熱を逃がす必要がないため、設置場所が壁・天井・窓際に固定されず、作業場所に直接置けます。

気化式冷風機は、密閉性に関係なく冷却できるので、工場・倉庫の冷房に向いています。室内全体ではなく、人が作業する場所を集中的に冷やし、熱中症を防ぐことができます。下から冷やすと熱い空気は天井に上るので、ルーフファンで外に逃がしましょう。エアコンと違って、人が作業する場所に風が届くので、体感温度を下げる効果が期待できます。ただし、密閉された場所で扱うと、水を使った冷房機器のため、湿気がこもるので注意してください。

2.循環型涼風プランとは?

サイシュウテクノでは、倉庫・工場の熱中症対策ができる「涼風プラン」を提供しています。ここでは、涼風プランについて、具体的なサービスの内容を紹介していきます。大型気化式冷風機・換気扇を組み合わせたプランで、空間に合わせた快適空間を作ってくれるのが特徴です。循環型の空調システムを導入したいけれど、コスト・工期で二の足を踏んでいる人は、涼風プランならコストも工期も短縮できておすすめです。

2-1.換気扇から熱気を排出し室内に涼風を送る

涼風プランでは、取り込んだ外気を、気化熱を使ってクールダウンさせます。冷たくなった風は、大型気化式冷風機で室内に送るのですが、大風量で直接遠くまで冷却できる“ハイパーストロングクール”や、“涼風ファン”を用います。ハイパーストロングクールは、室外機と室内機がセパレートになっていて、設置場所を自由に選べるのが魅力です。地面・天井・壁・出入口付近など、作業場所に合わせて設置できます。

涼風プランでは、天井に溜まった熱い空気を、換気扇で外に強制的に排出し、冷たい空気を循環させます。工場の広々とした室内で、循環型空調をエアコンで実現させると、能力も台数も相応に求められるので、コストが莫大にかかります。同プランなら構造こそシンプルですが、ローコストで循環型空調を実現できるのでおすすめです。大規模な工事が不要で、室外機・室内機・ルーフファン・冷風装置・遮熱材などを設置するだけで済みます。

2-2.省スペースで設置も簡単

涼風プランは、大型気化式冷風機一つで空気の冷却から送風までできます。専用の機械室がいらないので省スペースで設置ができ、スペースは1台につき2m四方あれば十分です。大型気化式冷風機のストロングクールシリーズは、全てキャスター付きの可動式で、用途に合わせて置きたい場所に移動させられます。必要なものは、100Vのコンセントと水だけなので、導入後も簡単に移動できて便利です。作業場所を変更、あるいは工場を移設することになったとしても、継続して涼風機を使用できます。

涼風ファンについては、横吹き出しタイプ・屋上タイプのどちらも導入が簡単にできます。横吹き出しタイプは、足場なしで施工できるため、狭いスペースにも楽々取り付けられます。屋上の涼風ファンに関しても、換気扇と架台が共通寸法なので、工期の大幅なカットが可能です。大がかりな工事がいらない分、工場のラインを稼働したまま、冷房機器の導入が進められます。工場のラインを止めないので、損失を出したり生産が追い付かなくなったりするリスクがないので安心です。

2-3.安価なコストで室温を大幅に下げる

涼風ファンやストロングクールは、取り込んだ外気を3~8℃下げてから送風できるため、室温をぐっと下げられます。ハイパーストロングクールなら、より大風量なので、外気を10~13℃は冷却できます。一般的なエアコンが、外気温より8~10℃は下げられることを考えると、大差ないレベルだと分かるでしょう。エアコンを上部に取り付けた場合、冷たい空気が下に溜まり、熱い空気は上に集中します。空気を循環させないと、温度にムラが生じやすくなるので、大規模な設備が必要です。一方、涼風プランでは、換気扇で熱気を排出するので、大型気化式冷風機だけで冷えた空気を循環させられます。広々とした換気が必要な空間では、エアコンよりも効率的に室温を下げられるのです。

大型気化式冷風機の電気代は使用環境によって異なりますが、1台あたり1日約329円以下です。水道代に関しても、1日168円以下で、コストパフォーマンスに優れています。また、ランニングコストは併せても1台につき1日497円以下なので、エアコンで冷却するよりも光熱費がかなり抑えられるでしょう。SDGsの取り組み、すべての人に健康と福祉を提供する活動の一環として、冷風機を導入する企業は増えています。

3.涼風プランで導入する涼風機は?

サイシュウテクノの涼風プランでは、どのような涼風機を工場内に設置することになるのでしょうか。作業スペースが狭いと、大型の物は置きにくくなります。反対に、作業スペースが広すぎても、風量が弱いと効果があるのか不安になるものです。ここでは、サイシュウテクノが提供する、大型気化式冷風機のラインナップと涼風ファンについて紹介します。

3-1.大型気化式冷風機

サイシュウテクノの大型気化式冷風機には、「ストロングクールシリーズ」と、「ハイパーストロングクール」の大きく分けて2つがあります。何を設置するかは、広さや熱源の数によっても異なります。ストロングクールシリーズはキャスター付きの可動式タイプで、ハイパーストロングクールは風力が強いタイプ。どちらも壁や天井には涼風ファンを設置します。ここでは、ストロングクールシリーズ・ハイパーストロングクールについて詳しく解説します。大型気化式冷風機の種類によって、稼働時間と風量が大きく異なるため、工場や倉庫の規模に合わせて選びましょう。

3-1-1.ストロングクールシリーズ

ストロングクールシリーズは、「ストロングクール」、「ストロングクールX」、「ストロングクール7」の3種類があります。いずれも単相100Vの電源と水さえあれば、稼働させられるのが特徴です。ストロングクールは省エネで、エアコンに比べると50Hzなら55%、60Hzでも37%、ランニングコストを削減できます。また、電気代に関しても、8時間稼働させたときに、エアコンは475円かかるのに対し、ストロングクールは50Hzで216円、60Hzで304円とかなり安めです。

ストロングクールは、風量が多くて、稼働時間が長いというメリットもあります。最大風量が1分あたり230㎥なので、20畳用のルームエアコンの風量12㎥と比べると、届く涼風の量が多いことが分かります。連続稼働時間に関しては、貯水タンクが満タンでストロングクールが8時間、ストロングクールXで6~8時間、ストロングクール7で6~7時間です。それぞれ、長時間使えるのは8時間稼働のストロングクール、風量が多いのは毎分300㎥のストロングクールXと異なる利点があります。設置の自由が利くのは、屋外も対応できるストロングクール7なので、設置状況に合わせて適した種類を選びましょう。

3-1-2.ハイパーストロングクール

ハイパーストロングクールは、大風量が特徴のスポットクーラーで、最大到達距離は50mと遠くまで涼風を届けられます。温度のムラをなくす、循環扇の役割も兼ねています。夏に冷たい空気を循環させる目的で扱う場合は「室温からマイナス10℃」、冬に温かい空気を循環させる場合は「室温からプラス10℃」上げられるため快適です。コンボタイプとセパレートタイプがあり、コンボタイプは室外機・室内機をまとめて移動できます。架台とキャスター付きでゴロゴロと押して運べるので、雨のかからない場所なら屋外でも使用可能です。セパレートタイプは設置工事がいるものの、地面に設置する必要がないので、作業に支障がでない高い位置に固定できます。

ハイパーストロングクールは、1時間あたりのランニングコストが98円と、冷房機器としては維持費がかなり安めです。セパレートタイプのサイズは、室内機が高さ79cm・幅99cm・奥行36.2cm、室外機が高さ135cm・幅102cm・奥行39.6cmなので、省スペースで設置ができます。コンボタイプも、キャスターを含めて高さ157cm・幅102cm・奥行115cmとスリムなため、作業の邪魔になることがありません。ストロングクールだけは風力が不足する広さ・熱源がある場合に、ハイパーストロングクールを導入すると良いでしょう。

3-2.涼風ファン

涼風ファンは、屋上や壁など室外に設置して、室内へ冷やした空気を送り込む装置です。効果はその時の温度や湿度によって変化しますが、外気温から5~8℃下げて送風できます。吹出口は、横吹出し・上吹出し・下吹出しのいずれかを選択可能です。外気を取り込んで気化熱を使い、ポンプとファンだけで涼風を送るため、エアコンよりも電気代などのランニングコストが安くなっています。涼風ファンと一緒に、換気扇・大型気化式冷風機を使うのが理想的です。

サイシュウテクノでは、数種類の涼風ファンを取り揃えているので、設置場所に合わせて最適な形状を選べます。風量が最も大きいファンだと、1分あたり約433㎥と、涼しい風を広範囲に送り出せます。涼風ファンは冷却能力が高いほど、電力や水量の消費が激しいので、工場の広さと室内の冷風機の数を考慮して設置個数や場所を決めましょう。

4.涼風プランで設置する換気扇は?

涼風プランは、熱気を排出して、冷風を循環させるプランです。冷風機能はもちろん大切ですが、排熱する換気扇の役割は非常に大きいといえます。換気扇は、冷やし過ぎや温め過ぎを防げるだけでなく、空気を入れ替えられるため湿気対策にも有効です。大型気化式冷風機は水を気化させるので、稼働時に湿気がこもりやすく、換気扇を使って湿気を逃す必要があります。自然換気だけでは外気環境に左右されるので、機械換気で強制的に排気することが大切です。

サイシュウテクノでは、ルーフファン・屋上換気扇・ベンチレーターを用意しているため、多様なニーズに応えられます。また、円形構造を採用しているので、空気の流れをスムーズにでき、充分な換気量を確保することが可能です。また、軽量で設置がしやすく、工期を短縮できるメリットもあります。メンテナンスも簡単で、特殊グリス封入密封ボールベアリングを使っているため、自身で注油する必要はありません。

現場の状況に合ったプランをサイシュウテクノがご提案

工場や倉庫は、広いうえに熱源があるので、温度調節が難しいものです。涼風プランのように、室内全体の空気を循環させる仕組みを導入し、室温や体感温度を下げるのがおすすめです。サイシュウテクノでは、メール・電話で相談を受け付けています。現状をヒアリングしたうえで、現場調査までも行っています。デモ機で実際の効果も体感できるので、空調管理で困っている人はサイシュウテクノに相談してはいかがでしょうか。

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