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学校で熱中症対策をおこなうには?大型冷風機で猛暑に対応しよう!

2018年の夏は記録的な猛暑で、熱中症で倒れる人が相次いだことは記憶に新しいでしょう。かつてと比べ、熱中症のリスクは年々高まっています。多くの児童や生徒が集まる学校も熱中症対策が欠かせません。とはいえ、十分に行えていると断言できるところはどれくらいあるでしょうか。この記事では、熱中症対策の必要性を踏まえ、効果的な手立てについて解説します。

1.学校で熱中症対策をおこなう必要性

学校は、多くの児童・生徒が集まり活動する場です。夏の暑い時期も体育の授業や部活動で運動をする児童・生徒が多く、適切な熱中症対策を講じることが欠かせません。ここでは、学校で熱中症対策を実施する必要性について述べていきます。

1-1.学校での熱中症の発生状況

まずは2017年に独立行政法人日本スポーツ振興センターが実施した調査の結果を紹介しましょう。学校の活動で熱中症の発生件数が最も多かったのは「課外指導」です。課外指導とはクラブ活動や課外学習などのことで、熱中症の発生件数の割合は、全体の65%にも及びました。また、その60%以上を運動系のクラブ活動で占めています。そのほか、「運動会・体育祭」で発生した割合は7.4%、「体育の授業」では6.5%でした。運動会や体育祭を開催する時期は学校によって異なりますが、秋であれば9~10月、春であれば5~6月が多いとされます。

9~10月ごろはまだまだ残暑が厳しく、5~6月も夏を迎えて気温が上昇する季節です。やはり、暑い時期に運動すると熱中症のリスクが高くなるといえるでしょう。全国的に猛暑に苦しめられた2018年は、小学校で579件、中学校で2912件、高校では実に3554件もの熱中症が発生しています。これは、校庭や体育館で児童・生徒たちに運動させるときの熱中症対策がいまだ不十分であることの証左といえるでしょう。

1-2.熱中症の後遺症リスク

熱中症は、ただ気分が悪くなるだけではありません。重症化すれば命の危険があり、たとえ治ってもさまざまな後遺症が残ることがある、非常に危険な症状です。熱中症にかかると、まずは体温が著しく上昇します。そして、その熱で脳やせき髄などの中枢神経のほか、肝臓や腎臓、心筋、肺などさまざまな臓器が重篤なダメージを受けるのです。熱中症にかかっても早期に適切な対応をすれば回復しますが、処置が遅れるほど重症化してしまうため、十分に注意しなければなりません。

なお、熱中症の重症度は3段階に分かれます。もっとも重篤なケースの3度では入院加療が必要です。この段階まで進むと、「意識がない」「体がけいれんする」「呼びかけに返事ができない・応答内容がおかしい」「まっすぐ歩けない」「体が熱い」などの症状が現れます。3度まで進み、熱で臓器がダメージを受けてしまうと治すことはできません。手遅れになると、多臓器不全で亡くなることもあるでしょう。3度になってから助かっても、手が震える、うまく歩けないなどのパーキンソン症状が出る、記憶量が低下する、腎機能障害に苦しむなど後遺症が出るケースは珍しくありません。

学齢期の子どもたちは、まだまだ身体が発達の途上にあります。この段階で熱中症にかかることは、大きなリスクをはらみます。学校側で万全の対策をとることが責務といえるでしょう。

2.学校における効果的な熱中症対策とは?

学校で子どもたちが熱中症にかからないようにするには、教師や指導員が危険な状況や場所を把握し、適切に対処することが不可欠です。この段落では、学校における効果的な熱中症対策について解説します。

2-1.学校内で熱中症に気をつけるべき状況や場所

まずは、学校内で熱中症が起こる可能性のある場所を把握することが大切です。夏場、直射日光の下で活動させることは、原則として避けなければなりません。やむを得ず活動させる場合も、長時間にならないようにしましょう。また、屋外では帽子を着用させ、なるべく薄着で活動するよう指導します。夏場に長時間の作業をさせるのであれば、屋内であってもこまめに休憩を与え水分補給させることも大切です。どこにいても気温が35℃を超えるときは、運動は原則禁止としましょう。

特に気を付ける場所としては、校庭・テニスコート・野球場・プールなどが挙げられます。地面からの輻射熱で想定以上に暑くなることがあります。水のそばとはいえ、プールサイドが高温になることは珍しくありません。体育館や柔道場、剣道場なども、屋内だからといって油断しないようにしましょう。空調に不備がないか、風通しが悪くないかなどに気を配り、高温多湿にならないようにする必要があります。空調設備のない教室で長時間にわたって活動させることもやめましょう。

2-2.熱中症予防のポイント

熱中症を予防するには、とにかく夏場はどのような状況でも長時間連続して活動させないことが重要です。夏場は、特別暑くない日であっても熱中症を発症することがあります。個人の体調や活動内容によっては誰でもいつでも起こる可能性があることを充分に理解しましょう。活動中は、児童・生徒の様子におかしなところがないか、常に観察し体調を確認するよう努めることが不可欠です。疲労度合いもチェックし、決して無理をさせてはいけません。

熱中症の耐性は個人によって異なります。「これくらい大丈夫」との甘い見込みで無理をさせることで、児童や生徒を危険にさらしてはいけません。また、子どもたちにも熱中症がどれほど怖いものか、リスクがあるかを伝えることも大切です。無理に頑張るようなことはしなくて良い、体調が良くなければ自分から申し出るようにと指導しましょう。種目別では、野球やラグビー、サッカー、柔道、剣道で多く発生している傾向がみられます。特に注意しましょう。また、ランニングやダッシュを繰り返す練習メニューも要注意です。体力を激しく消耗する運動は、熱中症のリスクが高まります。

3.熱中症になったときはどうする?

どれほど注意していても、環境や体調によっては熱中症を発症してしまうことがあります。後遺症を残さず回復させるためには早期に適切な対処をすることが不可欠です。対処を間違ってしまえば、命の危険につながりかねません。そこで、ここでは、熱中症にみられる症状やその対処法を紹介します。

3-1.熱中症が疑われる症状

熱中症にかかると現れる症状には、さまざまなものがあります。初期段階でよく見られる症状は、立ちくらみやめまい、筋肉痛、手足のつるなどの筋肉の硬直、大量の発汗などです。この場合は、現場ですみやかに応急処置をとることで対応できます。次の段階に進むと、ひどい頭痛が起きたり、全身に倦怠感や脱力感を覚えたりします。また、吐き気や嘔吐を催したり不快感を覚えたりすることもあるでしょう。病院で診てもらう必要があります。

さらに深刻化すると、失神やけいれん、意識障害が起こります。足元がふらつく、その場に倒れ込む、突然座り込み立てなくなるなども深刻な熱中症のサインです。その場で動かなくなり、呼びかけても返事がなかったり応答の様子がおかしかったりするときは、危険な状態のため速やかに救急対応しましょう。児童や生徒が体調の悪さを訴えたときは、決して無視してはいけません。軽度の熱中症の状態にあると考え、対応が必要です。

3-2.熱中症になったときの対処法

熱中症が疑われるとき、最初に確認するのは意識状態です。気を失っている、まともな会話ができないといったときは重度の熱中症の恐れがあるため、すみやかに救急車を要請しましょう。到着までは、冷房の効いた屋内や涼しい日陰に運んで休ませ、濡れタオルや氷水、冷水などを使って可能な限り体を冷やすことが重要です。迅速に体温を下げられれば、救命率が上がります。意識がはっきりしているときは、涼しい場所に移動し、首元など衣服を緩めて安静にさせましょう。自力で水分補給できるか確かめ、スポーツドリンクや経口補水液などを飲ませます。

熱けいれんを起こしているときは、食塩を含んだ水が望ましいでしょう。塩分濃度の高いスープやみそ汁などにすれば、より飲みやすいです。水分が摂取できないとき、水分をとってもよくならないときは、病院へ連れていきます。症状が良くなったときも、その日は活動に参加させてはいけません。十分に休ませることを優先します。

4.大型冷風機で熱中症対策ができる!

運動系のクラブなどで、大事な試合や大会が控えているときなど、指導者であれば少しでも多く練習させたいと思うでしょう。しかし、熱中症のリスクがある環境で運動させることは大きな問題です。また、能力向上という視点からみても、むしろ逆効果でしかありません。ただし、大型冷風機があれば、その悩みを解決できる可能性があります。ここでは、大型冷風機の特徴や利点を解説します。

4-1.大型冷風機は周囲より低温の空気を広範囲に送る

工場や倉庫などでよく使用されている業務用大型冷風機は、気化熱を利用した気化式が一般的です。気化熱とは、水が蒸発するときに周囲の熱を利用することで、熱が使われるために気温が下がります。気化式冷風機は、内部に水を含んだフィルターがあり、外部から取り込んだ空気が通るときに気化によって冷やされ、それを外に送り出す仕組みです。自然原理だけを使って空気を冷やすため環境に優しく、排熱も発生しません。また、消費電力が少ないため、電気代も安いです。機種やそのときの温度にもよりますが、業務用大型冷風機は周囲の温度よりも3~8度ほど冷えた空気を送ることが可能です。

また、風が遠くまで届きます。サイシュウテクノの「ストロングクール」の場合、毎分230平米の強力な送風能力を有し、冷風の最大到達距離は20mにも及ぶほどです。1台あたりの有効面積も120平米と広く、大きな体育館であっても、複数台設置すれば十分な冷却効果が見込めるでしょう。貯水タンクは145リットルです。満タンにすれば8時間連続して使用できるため、活動の途中で切れて暑くなるといった心配がありません。サイシュウテクノでは、ほかに屋外向けクーラーも取り扱っています。シンプルなデザインで目立たず、従来の床置き型スポットエアコンよりも広範囲に風を送り届けることが可能です。

4-2.大型冷風機は導入しやすい

大型冷風機の大きなメリットとして、レンタルが可能な点が挙げられます。購入する場合に比べ、大幅に導入コストを抑えることもできます。コンセントがあれば稼働するため、工事や設置のための費用もかかりません。仮にエアコンを設置しようとすると、1000万円以上の高額な費用がかかるでしょう。ストロングクールであれば、2台設置しても60万円ほどです。大幅に導入コストを抑えられます。さらに、レンタルであればメンテナンス費用もかかりません。一般的な使い方をしていたにもかかわらず壊れたときは、無償交換に対応しています。

また、一度設置したら動かせないエアコンとは違い、キャスター付きで好きな場所に移動させられる点も大きなメリットです。一般的な100V電源で運用できるため、特別に設備投資する必要がありません。運動中に使用することが多いため、飛んできたボールなどの衝突が心配な人もいるでしょう。これは、教育機関向けオプションとして機器を守る防護ネットでカバー可能です。球技を行うときでも心配せず稼働できます。レンタルであれば利用が終われば返却できるため、保管スペースも不要です。

4-3.学校や工場などで採用する事例が増えている

熱中症対策の重要性は理解していながらも、予算の問題などで十分な対策をとることが難しい教育機関も少なくありません。そこで、政府は2018年に、早急に適切な熱中症対策を講じられるようにと、全国の教育機関に空調設備の設置予算を割り当てています。それが功を奏し、空調設備を新設する学校が増えています。とはいえ、予算が潤沢にあるわけではありません。そこで、導入コスト・運用コストの低い大型冷風機が注目を浴び、需要が高まっています。ただ、どのように設置・運用すれば良いかわからない学校もあるでしょう。

そこで、サイシュウテクノは、全国の教育機関を対象に予算や期限、場所に合わせた熱中症対策を提案してきました。これまでに、500件以上の導入実績を誇ります。豊中市の小中学校に大型冷風機を導入した事例はNHKでも放送されました。知名度も高まっているといえるでしょう。なお、熱中症対策が必要なのは学校だけではありません。工場や倉庫などの職場やイベント会場でも適切な対策が必要です。そのような場所での導入事例も増えています。

大型冷風機は学校での熱中症対策に有効!

熱中症になると、重症度によっては命の危険があります。学校で適切な熱中症対策を行うことが不可欠なのはいうまでもないことでしょう。適切な予防・対処を行えば、万一の事態は避けられます。とはいえ、暑さを理由として児童や生徒の活動を制限することは、なるべくしたくないものです。その場合は、空調設備の導入が助けとなるでしょう。メンテナンスも不要な大型冷風機のレンタルを検討してみてはいかがでしょうか。

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